竹切物語

竹切物語

第一章
「妖精」と「花咲か兄さん」の出会い
空に突き抜ける竹。その川のそばで天の神さまの娘「妖精」が世にも美しいはたを織っていました。天の神さまはそんな娘がとても自慢でした。一方で牛の世話をしている若者がいました。若者は「花咲か兄さん」といい、枯れた木を蘇らせ花を咲かせる力を持っていました。「妖精」と「花咲か兄さん」はお互いにひとめで好きになり、とても仲の良い夫婦になりました。
第二章
二人の行く末に暗雲が...
しかし、それからというものふたりは遊んでばかりでちっとも仕事をしようとしません。はた織りの機械はほこりがかぶり、みんなの服はボロボロになってしまいました。木々は枯れ、やせていきました。「お前たち、そろそろ仕事をしてはどうじゃな」心配した天の神さまが注意をしても「はい、分かりました」と答えるだけでまったく仕事をしようとしません。「もうこのまま放っておくわけにはなるまい」怒った天の神さまは「もうお前たちふたりを会わせるわけには行かぬ」と「妖精」を月へ、「花咲か兄さん」は地上に住まわせ離ればなれにさせました。そしてお互いの姿を見ることさえできなくなったのです。
第三章
心を入れ替えた「花咲か兄さん」
「妖精」は毎日泣き暮らすばかりでまったくはたを織ろうとしませんでした。「花咲か兄さん」も家に閉じこもってしまったのです。あるとき「花咲か兄さん」は気づきました。枯れた木を蘇らせていけば空に突き抜け竹や木々が伸び月まで届き、それを渡り月の「妖精」に会えるのではないか?それからというもの「花咲か兄さん」は一生懸命働きました。やがて竹は伸び月へと突き刺さりふたりは会いたい時に会えるようになりましたが以前のことを反省し以前にも増して一生懸命働き続けました。めでたしめでたし。
だったのですが、それからも竹だけはどんどん伸び続け、月に竹がいっぱい刺さってしまい大問題になりました。月に住んでいたうさぎたちは餅つきをやめ竹を切ることが仕事になりましたとさ。竹林整備の取り組みに是非ご協力ください。
食べる竹林整備
食べる竹林整備